仮面ライダーJ ハチ女ズー

1994年劇場公開された仮面ライダー作品に出てくる女怪人、ハチ女ズー。

1994年というとバブル崩壊による景気の低迷の中、90年代末期からのITバブルへ向けて暗闇の中歩みを進めていた時代であり、プレイステーションが発売された年でもある。現在では当たり前となったCGの使用が少なく、アナログな特殊効果や合成が見られるある意味「豪華」な作品である。ワイヤーアクションや、爆発場面も多く、演出にこだわりがかんじられる。

ストーリーはシリアスで、環境問題に関してのテーマが多く含まれる。監督は雨宮慶太、石ノ森章太郎が制作として最後に関わった仮面ライダー作品との事。東映ヒーローフェアの一作として上映され、TVシリーズではない。敵組織は「フォッグ」という怪人集団で、でかい化け物のような飛行母艦を基地としている。3幹部の女幹部一人として、ハチ女ズーは存在。人間体があるが、ライダーを捕まえた後はすぐに怪人体となり、その後死ぬまで人間体には戻らず。キャラデザインも雨宮慶太。人間体を演じているのは万里洋子。怪人体のアクターは不明。デザインは「仮面ライダー」の蜂女がもととなっているが、質感は怪人らしく、さらに女性らしくエロティックな出来となっている。

「このズーにお任せください」と瀬川耕司に挑戦。最初は人間の姿で赤い布を瀬川に巻き付けて捕まえて空中に飛び立つ。ウフフフと笑い声がこだまする。すぐに怪人体を露わにし、高い位置から瀬川を首を絞め落下させる。落下すれすれで仮面ライダーJに変身する瀬川。すぐさま飛びながら襲い掛かるズー。飛んでいるときは蜂の飛ぶ時の音がします。ほんとに。ジェイクロッサーと空中で対峙するズーだが、Jのパンチに思わず吹っ飛ぶ。地面に落下し、なんとか起き上がりJの首を絞めようとするが、腹を掴まれ思いっきり投げられる。さらにJに腹パンチをくらい吹っ飛び砂利山に衝突。Jの容赦ない一方的な攻撃に早くも死にそうなズー。

一発逆転と手から、針を放出するズー。Jの左腕に突き刺さる。さらに飛翔しJに体当たり、そのままJごとフォッグマザーに突っ込む。突っ込むまで、かなりのワイヤーアクションにて高所を飛行している。(突っ込む直前にJよりチョップをくらっている)。フォッグマザー内に落下する二人。すでにズーは瀕死のようで、幹部の一人に助けを乞うが、間に合わず死亡。そのまま霧に紛れて消滅した。


怪人体のスーツアクトレスは、関誉枝恵さんらしいが、未確定情報。ハチ女ズーは、怪人で、全身かぶりものであるが、へそっぽいところがあったり、くるくるおっぱいが有ったり、かなり裸の女体に近い造形となっている。もはや男性は入れない体形で、アクションも女性アクターがこなしていると思われる。それでいて、Jに一方的にボコボコにされるところがいい。声もかなりいい。

なかでも一番いいところは、口元の露出だろう。この「女悪幹部・怪人」としてもはや「フォーマット」となった白い肌に濃い目の口紅という作りは、元祖仮面ライダーの蜂女の意匠をさらに昇華させたものだ。劇中は、口元もしっかり演者が演じているので、感情がわかりやすい。ここ最近でも利用されるフォーマットであるが、近年はもはや口元は白い肌に濃い目の唇という肌感はあるものの、作り物のマスクであり、口がかくかく動くギミックはあるが所詮無機質である。



仮面ライダーJ ハチ女ズーへの4件のコメント

  1. リン コメント投稿者

    はじめまして。

    自分もズーは大好きな女怪人の一人です。女性らしいスタイルや口元の露出等、全体的に色気がありますよね。
    個人的に蜂女系の中では、ズーが一番です。

  2. nana コメント投稿者

    少し気が付いたのでこちらで失礼いたします

    『GIGAデータベース』に以前レビューされた「魔怪悪女軍団総進撃!! 惨めな大散華!!」が項目に漏れているかと思います。あと『ZENデータベース』で「超光部隊バードソルジャー」のリンクがされていないかと

  3. 匿名 コメント投稿者

    小さいですがこのオフショットが個人的に気に入ってます(^^;
    http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/72/148aed7f0fd097d69e9223abf4275f5b.jpg

  4. 匿名 コメント投稿者

    メッチャエロかった