特撮悪女傑作

出演者

(マジョーラ)永井すみれ　(スワンガール)星乃まおり

レビュー

一見、キャラ構成はドロンジョ一味のようだ。コスチュームも結構似ている。お宝探し中にお宝を見つけたものの、スワンガールに見つかり撃退される。というか味方の怪人の電撃攻撃をくらい退散。悪の首領デビーラのお仕置きをうける。お仕置きを受けた後は、冷酷な性格に変貌し、スワンガールを捕らえ、追い詰める。

ほぼ悪の女幹部マジョーラが主役。そしてかなりエロを意識し、コスチューム、キャラクター、カメラアングルもかなりエロい。どっちかというとロリ系だと思うのだが、ストレートロングの黒髪を振りかざして演じる悪女はかなりいい。メイクも濃い目で、ナチュラルメイクの時の差が大きくそそられる。アイマスクはちょっと表情が良く見えなくなってしまい残念。

演技はとても優れているとは言えないが、全力投球で女王様口調、体の動きやポーズなど、それっぽくて良い。デビーラのお仕置き場面では、あらゆるアングルから、長い舌のような電撃のお仕置きを受けるが、意図的にエロすぎ。

コスチュームは、かなり露出が高く、かなり際どい。完全に戦闘には向かない。理想ではあるが、あまりにも特撮としての許容範囲としては超えている。あと、胸のところの布はあそこだけなんか模様がダサい。アーマー系にしてほしかった。

終盤、アクションシーンは長め。全力でスワンガールに挑む。武器は剣。なかなかいいアクションを見せる。だいたいスワンガールには押され気味で、けっこうぼっこぼこにされる。ヤラレ表情もエクセレント。しかし、スワンガールにかなり、斬られているのだが、コスチュームが一切破壊されていないのは不思議すぎ。あれだけ露出しているのだから、局部が出なければもっと服が破ける、マスクが割れるなど演出してほしい。

最後の攻撃、スワンガールを手前でポーズ、マジョーラを後部でフラフラになる場面の構図はとても良かった。ベストシーンだ。ヤラレ声もいい。しかし肝心の最期の場面、マジョーラは何か正気に戻ったようになり、死にたくない、死にたくないとつぶやき、壁に倒れ込み、足を開いて息絶え、消滅。こちら、最終ヤラレとしては物足りない。クライマックスシーンは、やはり全力で断末魔をあげて消滅してほしい。ただの爆発死ではなく、壁側によっかかるようにして最後は大股開きで死ぬのは目新しいが、どっちかというと前に立ひざをついて倒れこんでほしかった。個人的には。

全体的に、とても良い出来だった。前半はコメディ的だったが、後半はしっかりと悪に徹してくれたキャラであったところ。最終バトルは、長さややられっぷり、とてもバランスが良く、とても見ごたえあり。特典映像でもあったが、永井すみれさん頑張りすぎて声が枯れた模様。声はほんとに妖艶なキャラクターが終始出ていたと思う。

ここんとこZENは、悪側の女が必ず登場し、ヤラレにも力を入れてくれていてとっても楽しませてくれます。特に東村監督。今後も期待が広がります。

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