(ZENdb)神撃戦隊アストランサー

出演者:(アストピンク/日向 陽)渚みつき (アストホワイト/白坂 真紀)朝日しずく (アストブルー/高城 蒼) 星仲ここみ (クシャトリアス)しじみ

レビュー

事前にあまり情報が出てこず、まるで2021年新春特番のようにリリースされてびっくりした当作品。しじみさんのTwitterで情報がちょい出しされていたので、GIGA作品として注目していたが、実はZENでした。通常1日で撮影されることがノーマルであると思われるZEN作品で、日を分けて2日間の撮影され、豪華女優陣4名登場、しかし値段はDVD定価4,840円、ダウンロードHD2,900円と通常価格で提供されており、いったいどんな気合の入りようだよ、と感じさせられました。

まず、当サイトとしての評価は、「ここまで盛り上げといて最後におもいっきりがっかりさせる」作品となってしまいました。ヤラレ無し、敵逃亡エンドとなっています。しかし、これは続編への伏線かもしれません。

ストーリーは特撮の古典的ストーリー、地球を狙う宇宙のならず者が襲来、それを食い止めようとするスーパーヒロインたちという感じですが、砕石場・工場内・公園と場面が次々にかわり、どれも間延びする事無くスムーズかつテンポよく場面が切り替わります。名乗りや変身場面など、特撮定番場面をこなしながら、ヒロインのバトルとピンチ、そちてZENならではのセクシーな場面も盛り込まれ、ハイテンションでとても盛り上がる作品となっています。

悪の女幹部クシャトリアスは、呪いをあやしいキューブを使って操る魔術師タイプだが、腰回りから生える触手が武器となり、また形態が変化(マスクオン)するバトルタイプにもなる。静・動をバランスよく使いこなせる女幹部だが、演じるしじみさんはアクションがあまり得意ではないようで、バトルタイプ時は体格から中身は別人のようだ。コスチュームは、全身を黒を基調に、青がアクセントで入り、露出は少ないがボディラインが出るスーツタイプ。触手やショルダーパーツ、側面の模様など、多少モンスターのような意匠が入り、極めてクオリティは高い。胸元は肌が透けて見え、セクシーさがチラ見えする。メイクは一見弱めだが、実は目元、口紅と濃い目のメイクが入っており、顔全体も青白く、悪の女幹部っぽさが反映されている。

クシャトリアス達とアストランサー達のバトルは、いずれかが優勢になっても逆転をし、形勢の変化が繰り返され、見どころにつながっている。もちろんクシャトリアスのピンチも多くある。ハイレベルのアクション場面などマスクオン形態となる場合もあるが、量は少なく、基本的にしじみさんの表情が楽しめる場面が多い。ヒロインたちを痛めつけ陥れる表情や、ヤラレピンチ時の表情などはさすがしじみさんといった感じで、きっちり悪の女幹部を演じられている。触手をぶった切られる場面や、ラストバトルでは、撃破まであと一歩のところまで追いつめられる様子を楽しめるが、逃亡してしまうストーリーは本当に残念。

その他、アストランサー達の変身バンクは、ダンスをしながら変身する、また最大のバトルシーンでは、むしろスーツを脱ぎ捨てセクシーなレオタードで戦うというシチュエーションは新鮮で面白いと感じました。渚みつきさん、朝日しずくさん、星仲ここみさんもアクション、演技共に素晴らしく、キャラクターにぴったり。とくに朝日しずくさんは、清楚なホワイトがかなりしっくり来ていました。

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(ZENdb)神撃戦隊アストランサーへの10件のコメント

  1. 匿名 コメント投稿者

    盛り上がっておいて逃亡してしまうストーリー
    昔の禅に戻った印象

    最近禅のレビューも少ないので、松浦監督とかこのパターンが多そう・・・

  2. 衣山 コメント投稿者

    やはり噂にあるように”アンチ女幹部”や”女幹部生存”会派の人たちの声が強くて、こうしないと売れないとあるのでしょうか?

  3. 匿名 コメント投稿者

    地上波の特撮もZENも顔出しの女幹部は直接倒せない規制が入った?みたいな情報がありましたがその影響なのでしょうか?
    (ヨドンナもで直接は倒されないという情報を目にしました)

  4. ayo コメント投稿者

    ヤラレが無いのは顔出し死亡規制説など聞いたことがありませんが、可能性としては、ZEN以外での展開、他のメディアでの配信を考えているからかもしれません。でも今回はヒロイン側女優さんが全部現役AV女優さんなので、一般的なメディアは可能性は低いかも。はたまた単純に作り手側でそもそもストーリーがヤラレが無いことになっていただけかもしれません。

  5. nana コメント投稿者

    >顔出し死亡規制説

    これについては多くの特撮作品で脚本を務めた小林靖子氏が数年前の特撮誌のインタビューで「テレビでは人間の姿をしたもの(素面幹部)を殺すのはNGだけど魔法で封印はOK」みたいなことを言っていたのがこういう説を産んだのかなと推測します

    パワーレンジャーや海外配信を見据えたときに欧米のレーティングや表現規制の厳しさを念頭に置いていたのかなと自分は思ってます

    • ayo コメント投稿者

      そうなんですね、脚本やってる方がそのような見解を。やっぱり不特定多数、かつお子様が見る可能性が高い映像に過剰な表現は控えないと何ですかね。現に私が過剰な表現にやられてしまい育ってしまったということですかね・・・

      パワーレンジャーはコロコロとアメリカの方の製作会社が替わり、昔とは状況が変わってきているかと思いますが、また日本とレイティングの考え方が違うのでしょうね。最近ゴーバスターズやってるからなぁ。

  6. 匿名 コメント投稿者

    最近「本日のヨドンナ様」がないのが寂しいです(お忙しいのかなと)
    残り2話となってなんとなく結末が見えてきましたが、
    19コマ劇場が更新されてくれることを願うばかりです!

  7. 匿名 コメント投稿者

    去年の戦隊を子供に返せ運動や昨今の女性平等問題の煽りを受けてヨドンナの結末が代わったという情報は見ました(女性脚本家が異議申し立てしたとか?)

    真偽は不明ですが何らかの横やりがあったのは間違いなく、あとは制作陣がどう判断したかですが・・・

    • ayo コメント投稿者

      そもそもフィクションなんですし、男女平等とか関係ないですよね。男女平等であれば、関係なくやられる時は、男性悪人と同じくやられるべきでしょうし。人間の顔出しでやられるのがだめなんでしょうなぁ。ガルザが退場しましたが、結局ヨドン皇帝に操られていたということで、光堕ちしました。ロードガルザに変身していい流れだったのに、改心してしまいました。ヨドンナはどのような正体かわかりませんが、直属の秘書官であれば、人間じゃないでしょうし、普通に戦って普通にやられてほしいですね。まあどおせキラメイ側についてヨドン皇帝から処分されるような流れになるような気がします。もしくはヨドン皇帝に忠誠を最後まで尽くすが、最後の一撃をヨドン皇帝に受けてやられるとか、かなりありがちな展開。まあでも今年顔出しの女幹部が出たことが奇跡的で、もしかしたら私たちの予想以上のエンドを迎えてくれるかもしれませんね。

  8. 匿名 コメント投稿者

    ガルザでお涙頂戴やったのでヨドンナも同じパターンだとちょっと・・・
    悪のまま貫いて19コマに乗ってほしいですね!