出演者:(デスジェル・ジオネア・ウォーディア)星名咲良
レビュー
悪の女幹部の討伐がオムニバス形式で3人分楽しめる作品。たぶんGIGAではこのような作品は初めてで、試験的ではあったと思うのだが、そのコンセプトはかなり期待したものの、仕上がりとしては課題がかなり残る作品となった感じがあります。まず今回の3名のキャラは、スーパー戦隊に登場した3名のキャラにかなり寄せていることは特撮悪女ファンであれば一目瞭然で、かつ、「このキャラで来たか」とニンマリするセレクションである。いわゆるセクシー系キャラの最盛期に登場したキャラで、メガレンジャーのシボレナ、ゴーゴーファイブのディーナス、ハリケンジャーのウェンディーヌである。この期間だと他にシェリンダが有名だが、すでに他作品で主演キャラとしてすでに作品がある。ウェンディーヌに関しては、シェリンダ並みに人気があるので、単体で1本作品があってもいいような気がするので、今後に期待。
さて、コスチュームの出来は、事前から宇那月監督のSNSで画像が共有されており、なかなかレベルの高い仕上がりとなっていた。さらに、アクション重視の野外ロケ、そしてアクションシーンも多くあり、女幹部のヤラレ特化作品としては、期待が膨らむ内容であることは間違いない。女優さんは星名咲良さんで、浅倉真凛名義では、他にもGIGAに女戦闘員Polymer、ザコ女軍団、悪女ヒロイン変装 の3作に出演している。 作品発売前のベビーギガチュー出没動画だけでも抜ける。
星名さんが3キャラを演じられていることがこの作品の評価が分かれるポイントである。オムニバスということであれば、3キャラがそれぞれ別のタイプや性格、容貌であることが個人的にはベストだった。コスチュームは違えど、メイクや性格はほぼ同じに見えたことが残念だった。やはり予算の問題で、コスチュームは普通の3倍かかり、撮影も3名分、収録時間も3キャラ分を収める必要があり、それぞれのキャラが深堀できず軽い感じに仕上がってしまっている。一応、デスジェルが一番尺が長く、各シーンも凝っていた。
デスジェルのヤラレは、ヒーローたちにフルボッコにされ、羽をもぎとらえた挙句、アーマーが吹っ飛んで乳が露出するという健全な特撮ではありえないヤラレが楽しめる。しかし、砂山にねっころがりながらの最終やられはちょっと残念だった。
ジオネアは、ヒーロー基地での拷問場面が多い。コスチューム破りと乳露出、そして失禁がある。アヘ顔もあるが、ちょっと滑稽すぎたと思う。最後はヒーローにぶった切られて爆死する。
ウォーディアは基地内での拷問、および屋外での最終やられで、砂山の上で後ろ倒れ爆死あり。この後ろ倒れはなかなかよかった。
どのキャラも無残にしっかりやられて、やられかたにもバリエーションがあったが、個人的にはあと一歩昇華しきれなかったと感じます。3キャラはうれしかったが、2キャラに絞って、2人の女優さんを使って、それぞれ正悪が入れ替わって演じてほしかったかな。
あと、ウォーディアですが、ほんとこの原作キャラのコスチュームって優れていたと感じます。まさに悪の女幹部キャラの要素が総合的に含まれているデザインであると。コスチューム完成度がすばらしいあのGIGAさんでも、今回のウォーディアは原作と比較するとどうしても厳しい。(リアルに再現するとは無理で、予算もあるのはわかっていつつ)