エピソード44「友よ、静かに眠れ」&エピソードFINAL「君たちがいて輝いた」(49・50話)より。
エピソード25「可愛いあの巫女」にて突如サプライズ的に登場した新幹部。巫女の姿で登場し、為朝が一目ぼれしてしまうが、ヨドンチェンジしてヨドン皇帝の秘書官ヨドンナが姿を現しました。演じているのは女優でコスプレイヤー・准看護師でもある桃月なしこさん。オーディションで選ばれたそうです。登場後は瞬く間にトレンドが広がり、Twitterハッシュタグ『#ヨドンナ様しか勝たん』を自ら布教するなど、令和の女幹部っぷりが発揮された。一人称にボクを用いるボクっ娘であるが、だからといって男の設定ではなく、女幹部である。ボクっ娘の時点でかなり痛い子であるが、性格もひん曲がっていて、人間は家畜同然に見ており、感情に乏しく、無表情であることが多い。しかしキラメイジャーたちを罵るときは、目を見開いて、あっかんべーをする。その時はカラスの鳴き声と「アァン」というようなホラー&セクシーなベロ出しSEが鳴る。なお、その表情をした後は確実に別のシーンに切り替わる。ベロ出しから通常の表情に戻る様子はなんとも見てられない気がする。また、彼女の持つ武器である鞭は、悪漢鞭(あっかんべん)と名付けれられている。
その姿・コスチュームは特徴的なところが多く、斜めぱっつんのボブカット、髪の毛の色は銀色。銀色の女幹部は、過去に多くおり、アハメス、レー・ネフェル、シェリンダらも同様。日本人のDNAとして、妖狐のような、人間をたぶらかしたり、人間に化けたりするイメージが銀髪にはあるのかもしれない。服装は青をベースとした、秘書というよりは軍服のようで、下はスカート。両肩にジュエルを咥えた金色のカラスが装飾されている。服はいろいろな青系の布が使われており、優れたデザインである。唇は紫っぽく、青白い肌で、アイラインも女幹部っぽい。頬にはヨドン軍の紋章が書かれている。
エピソード37にて、ヨドン皇帝の人格の一つであることが明らかににある。
エピソード44にて、カナエマストーン・リバーシアにより過去のある時点に戻されたヨドン皇帝の姿は、ヨドンナ状態の時であり、ヨドンナのサイズであれば封印できると、魔進オラディンのちからで、石板に封印される。ヨドンナである弱点を突かれ、窮地に陥ったヨドン皇帝は、ヨドンナを切りつけた。ヨドンナが消えれば、封印が解けるのだ。「ボクは、あなたに愛されてなかった?」と聞くと、ヨドン皇帝は、「我が愛するのは、我のみだ」と答える。ヨドンナ「ここは、泣くとこであってるかな?」ヨドン皇帝「こここそ笑うところだ。我の役に立って死ぬのだからなぁ」ヨドンナ「ボク、無理で・・す・・・」青い炎に包まれるヨドンナ。「ヨドン皇帝、あなたにとってボクは何だったのですか」ヨドン皇帝「弱さだ。我はそもそもよどみに生まれた蛇の化身。我の心が生んだ弱さの象徴。それがある間は真の強き者ではない」ヨドンナは、這いつくばってヨドン皇帝に近づき、微笑みながらヨドン皇帝に言う。「そうか、僕がいなくなれば、皇帝は、絶対的な強者になるのですね。良かった・・・」そしてヨドンナは黒い塵となって消滅した。そして、皇帝の左についていたヨドンナの面は砕け散った。
エピソード34では、キラメイジャーから攻撃をくらい、大ダメージをうけて、大容量の火薬に囲まれ、素晴らしいピンチ場面を見せたヨドンナですが、最期は身内ヤラレとなってしまいました。ストーリー的には、ヨドン皇帝の弱点であったヨドンナという姿を利用して封印を試みるという、なるほど、と思わされたものでした。しかし皇帝は、ヨドンナを消すことにしてしまいました。玉座に腰掛けるヨドンナを切りつける皇帝。口から血を吐きながら苦しそうに顔を上げるショットはいいですね。椅子から崩れ落ち、床に倒れこみます。ヨドンナは、ヨドン皇帝に愛されていなかった自分に哀れみながらも、自分が死んだらヨドン皇帝が最強となる事は喜びであると気づき、最期にお役に立てると、微笑みながら消滅しました。これは、ヨドンナが皇帝を裏切ることなく、最期まで忠誠を尽くしたということになります。
ゴーバスターズのエスケイプ以来、8年ぶりに登場した女幹部ですが、その最後は、身内ヤラレでした。キラメイジャーとバトルしてヤラレてほしかったのですが、最期まで戦闘態や怪人化する事無く、顔出し状態だったこと、また「死なない」や「光堕ち」しなかったことは好印象です。むしろ、ヨドン軍幹部で唯一の光堕ちしないメンバーでした。また、吐血(血を吐いた瞬間は無く、口の周りが血で汚れる表現だが)の表現も珍しく、かなり女幹部の存在について、この時代にできる範囲内で頑張ったと感じました。そして、悪の女幹部の在り方を、再び提案してくれる存在でもありました。ヨドンナ様ありがとうございました。